こんにちは〈KAZ〉です。
今回はネジ山修正の話です。Zに乗ってる人はああ、アレねってなる箇所ですね。
ではGO
ヘリサート加工
ではやりますかね、、、施工箇所は、、、、、、、

ここです。ヘッドカバー左前の後ろの部分ですね。
このヘッドカバーの取り付けボルトはよく死んでますね、、、、これによりトルクがかからずオイル漏れってのが定番の故障ですね。
ただ今回は場所がまだよかった、これが中央らへんのとこだったらヘッド外すかエンジン降ろすかに恐れがありますからね。マジで助かった。

切粉がエンジンに入らない様に養生します。

ドリルでどのくらいまで掘っていいか穴の深さを検測します。

約2㎝までは掘ってオッケーですね。
今回こやつを使いました。

M6のネジなんで6.2のドリルでドリリングしてからタップ後にヘリサート挿入です。
ちなみに、、、
M5のヘリサート下穴は5.2
M6のヘリサート下穴は6.2
M8のヘリサート下穴は8.4
M10 のヘリサート下穴は10.4
M12 のヘリサート下穴は12.4
です。

2㎝のところでマスキングテープでマーキングしました。

当たり前ですが真直ぐに掘ります。下穴があるようなものなので大概まっすぐ入っていきますが慎重に、、

アルミっていうのと大幅な拡大ではないので割とスルっと掘れます。
この切粉がエンジンに絶対入らない様にしてください。

キレイに清掃して、、、、、

ヘリサートタップをたてます。

僕のはハンドルがついてないタイプだったんでスパナの6で回します。

リチウムグリスをこの様にベッタリいきます。

まっすぐタップをたてていきます。
最初が結構硬いんですが、まっすぐ下に押し付けるようにめねじを切る感覚をイメージしながらタップをたてます。
特に最初の取っ掛かりが大事です。
タップをたてていって重くなったら逆回転、たてていって重くなったら逆回転を繰り返してネジ山を切っていくイメージをしてたてていきます。

うん、良い感じにタップが立てれました。ここでも切粉がエンジン内に入らない様に注意してください。

さあ、いよいよヘリサートコイルを入れていきます。

このハンドルでコイルを挿入していきます。
六角のイモネジを緩めてカラーとシャフトをフリーの状態にします。

このようにシャフトにセットして、、、、

こんな感じでカラーでコイルを軽く下に押して確実にコイルがまっすぐメネジに入っていくようにします。

クルクルとコイルを挿入して入らなくなるとこまで入れていって止まったら軽く逆回転側に回してキッチリ止まってることを確認します。

ヘリサート用のメネジとヘリサートコイルが2段になってるの見えますよね。オッケーヘリサートコイル挿入完了です。
んで、、、

奥に見えるコイル挿入用の出っ張りコレを除去しないといけません。

シャフトを刺して上からコンっと叩いて出っ張りを折ります。
折ったらボルト穴内に出っ張りが残ってしまいますのでマグネット等で拾い上げます。

回収完了。

キッチリトルクがかかるのを確認して、、、、、

完成。
持ってると便利ですね。
今回の俺Z
ヘリサート加工はすべてが慎重にってこと
切粉が絶対エンジンに入らない様に注意するってこと
タップをたてるのは正回転、逆回転を繰り返して焦らないってこと
ですね。ご清聴ありがとうございました。〈KAZ〉